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pre-commit について

Gitの復習

ut.code(); Learn のGitとGitHubを用いた共同開発の章で学習したように、Git を使えば、各コミットごとにどういった変更が行われたのか、後からでも知ることができます。 コミットする前にフォーマッターとリンターを実行することで、コミットされた後のソースコードが、正しいフォーマットで、かつ品質や潜在的なバグをチェックされたものであることを保証できます。 その方法についてより具体的に見ていきます。

pre-commitについて

Git では、add や commit などのコマンドを実行する前後に自動的にスクリプトを実行することができます。そのスクリプトのことをフックといいます。 そのフックを管理するツールとして、Lefthook や Husky があります。また、コミットする前に実行されるフックのことを pre-commit と言います。 今回は、pre-commit と言ったら、ツールの名前ではなく、この定義で用いています。 Lefthook を用いて、pre-commit として Biome のコマンドを実行する方法について勉強していきましょう。

演習

環境構築

まず、hoge という名前のディレクトリを作って、そこに package.json を作ります。

Terminal window
mkdir hoge
cd hoge
npm init -y

.gitignore を作成して、そこに node_modules を追加します。

.gitignore
node_modules

Git でバージョンを管理しましょう。

Terminal window
git init
git add .
git commit -m "init"

次に、Biome のセットアップをしていきます。

Terminal window
npm install --save-dev @biomejs/biome
npx @biomejs/biome init

Lefthook をインストールします。

Terminal window
npm install --save-dev lefthook
npx lefthook install

lefthook.yml というファイルが自動で作成されるので、そこに以下のように書き込みましょう。

lefthook.yml
pre-commit:
  commands:
    check:
      glob: "*.{js,ts,cjs,mjs,d.cts,d.mts,jsx,tsx,json,jsonc}"
      run: npx @biomejs/biome check --write {staged_files}

setup pre-commit というコミットを作成します。

Terminal window
git add .
git commit -m "setup pre-commit"

これで環境構築は完了です！それでは実際に使ってみましょう！

pre-commit 実践

main.mjs というファイルを作って、適当なコードを書きましょう。

main.mjs
function add(a, b) {
  return a + b;
}


console.log(add(3, 2));
Terminal window
git add .
git commit -m "define add function"

コミットを作成するときに、ターミナル上で Lefthook が実行されているのが分かるかと思います。